「ホタルの学校」世話役 荒井 紀子さん(大津市在住)
すてきあらいのりこ大津市の千丈川を守る活動の一環として、地域の小学生と「ホタルの学校」に尽力している荒井紀子さんが今回の素敵な人。
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井さんの自宅近くの千丈川は昔からゲンジボタルの鑑賞スポットとして知られている。
20年前、現在は滋賀県知事となっている嘉田由紀子さんの話を聴いたのがきっかけで、水辺環境に関心を持ち、ホタルの保護活動に取組むようになった。
ホタルがすみやすい川になるよう、地域の人と水辺の整備に精をした。
当初は大人ばかりの活動だったが、子どもたちにも「ホタルを守りたい」という願いがあるのを知り、6年前、大津市立南郷小学校の4年生から6年生の児童を対象にした課外活動「ホタルの学校」を始めた。
荒井さんは世話役として、子どもたちと川でごみを拾ったり、生き物を調べたり、毎年ホタル観察会を開く。
ホタルマップを作成し、ごみを捨てないよう呼びかけるポスターを作り、南郷地区の文化祭にも参加する。
「子どもたちは生き物調査で本当に良く頑張っています。ホタルが取り持つご縁で、特別養護老人ホームや地域のお年寄りとも親しくなり、多くのことを学んでいます」と荒井さん。
県全域で行う大規模なホタル生息調査「ホタルダス」にも参加する。
「子どもたちだけでなく、小学校や保護者、自治会など地域の人たちの協力を得て続けてこられたことを心から感謝しています」と荒井さんは振り返る。
今年3月、活動が認められ、県の「第2回淡海の川づくりフォーラム」で準グランプリを受賞した。
「思いがけないことで、とても感動しました」と荒井さんは笑顔を隠さない。
20年前まではごく平凡な主婦だった私ですが、ホタルと出会って人生が変わりました。これからも地域の人々や子どもたちと頑張っていきます」と話し、活動が他の地域にも広がることを願う。
6月はいよいよホタルのシーズン。千丈川には今年もたくさんのホタルが飛び交うに違いない。(取材・鋒山)
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