滋賀学園チアリーディング部 「レイカーズ」コーチ 村井 三幸さん(33歳)
滋賀学園高等学校のチアリーディング部「レイカーズ」は今年の夏、甲子園に初出場した同校の野球部に熱い声援を送り続けた。
高等学校にチアリーディング部があるのは、県内では滋賀学園のみ。指導にあたる村井三幸さんに、練習中の滋賀学園体育館でお話を伺った。
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滋賀学園高等学校のチアリーディング部「レイカーズ」は今年の夏、甲子園に初出場した同校の野球部に熱い声援を送り続けた。
高等学校にチアリーディング部があるのは、県内では滋賀学園のみ。指導にあたる村井三幸さんに、練習中の滋賀学園体育館でお話を伺った。
小学生のころからバスケットボールに励み、運動が大好きだった村井さんは、梅花女子大学(大阪府茨木市)入学後、チアリーディング部に入部した。笑顔と派手なパフォーマンスで観客を魅了するチアリーディングに夢中になった。
厳しい練習を積み重ね、在学中、関西大会で3度優勝するなど、素晴らしい成績を残した。
「厳しい練習でしたが、勝った時の喜びは何とも言えませんでした。努力は必ず報われると実感しました」と、当時を振り返る。
大学卒業後、社会人チーム「ブレイカーズ」を結成。平日は仕事、週末はチアと忙しい毎日を送ることになった。
パワーの源は「人が喜んでくれることでした」と言う。
大阪を拠点にして、イベントやアメフト応援、大会出場など5年間現役で活躍し、02(平成14)年、結婚を機に引退した。その後、滋賀学園高校のチアリーディング部コーチに就任する一方、「人を喜ばせ、人を元気づけるチアの魅力をもっと広めたい」と、04(平成16)年から日本チアリーディング協会滋賀県代表を務めている。
滋賀学園高校のコーチに就任した村井さんは、チアリーディングを知らない生徒がいることを知ってがく然とした。
子どもの時からもっとチアに親しんでもらいたいと、06(平成18)年、守山市と竜王町でキッズチアのチームを結成。毎週末、指導に力を注ぐようになった。
さらに今年4月、滋賀学園でキッズチアを結成。地元小学生と高校生が同じチームで演技する全国的にも珍しい活動を始めた。
同校野球部は今年の夏、夢の甲子園に出場した。応援席ではレイカーズと、レイカーズキッズが熱い応援で盛り上げた。
「甲子園に応援に行けてうれしかった」とレイカーズキッズの犬井琴音さん(12歳)は喜び、村井さんは「プレイしている選手と感動を共有できるのがチアの醍醐味です」と話した。彼女たちは野球部の保護者らから「勝利の女神」と呼ばれていた。
野球部は創部10年目で甲子園出場という快挙を成し遂げたが、この背景にはレイカーズをはじめとする皆の熱い応援があった。
これからも村井さんを先頭に、チアのパワーで滋賀を盛り上げていってほしい。
(取材・福本)
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