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掲載日: 2010.06.9

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彦根東高等学校新聞部の皆さん

「全国高校新聞年間紙面審査賞」の最優秀賞を08・09年連続で受賞し、「滋賀県高等学校学校新聞コンテスト」には、30年連続で最優秀賞を受賞するなど数々の輝かしい歴史を持つ彦根東高校新聞部。高校生目線で校内の話題、地域の話題を取り上げ、読み応えある新聞を作っている。

輝かしい歴史を受け継ぐ新聞部

「彦根東高校新聞」は新聞部のできた1948(昭和23)年に創刊し、間もなく400号を発行する。

昨年度は「第13回全国高校年間紙面審査賞」最優秀賞に加え、「第39回全国高校新聞コンクール」で最優秀賞の次点、「第33回滋賀県高等学校学校新聞コンテスト」では30年連続の最優秀賞を受賞した。

新聞のネタは基本的には学校行事や部活動の報告などだが、毎年10月には、生徒に身近な内容を特集した20ページほどの大規模な新聞を作る。

2009年の特集号では、嘉田由紀子知事と川端達夫文部科学相へのインタビューなどで構成する「地域を担うって何だろう?」の社会派記事から、青春18切符を使って1日でどこまで行けるかを調べた「巡る大乗車線」の企画もの、さらには「東高生の食生活」といった幅広い内容の紙面を作り上げた。

通常は年8回発行だが、今年は特集号を作る10月に400号が重なるように、例年の倍のペースで月1回以上作成している。回数が増えた分、今まで拾い切れなかった小さなネタにもスポットが当てられている。

速報「キマグレ」は年200回発行

新聞を作るスタッフは1年生・2年生合わせて27人。部員が多くて意見がまとまりにくいため、小グループでのミーティングで意見をまとめながら、編集企画を練り上げている。

本紙以外に、速報「キマグレ」(各教室に掲示する形の新聞)も発行している。部活動の大会結果など速報性を重視する「キマグレ」は、大会当日に作成して翌日には発行するなど苦労も多いが、昨年は何と約200回も発行した。

ゆるキャラ「ぎんにゃん」をプロデュース

「やりたいことはなんでもやる!」がモットーで、活動は新聞発行に限らない。昨年は生徒会と共同で学校のキャラクター「ぎんにゃん」を誕生させた。学校のギンナンの木に住み、生徒を見守っている設定。キャラクターデザインは新聞を通じて全校生徒から公募し、人気投票で決定した。
学園祭や卒業式のほか、地域のイベントにも登場した。市内で行われた「ゆるキャラまつり」に参加したときは握手や記念撮影を求められ、「ひこにゃん」に負けないほどの人気だったという。「学校だけでなく地域、さらには世界からも愛されるキャラクターになってくれればうれしい」(部長・秋山良太君、2年)と夢は膨らむ。

人とつながる力を培ってほしい

新入生を2年生がリードし、生徒たちで自主的に動いているのが新聞部のいいところ。

「学年やクラスの壁を越え、さらには学校外にまで足を伸ばして人と会うのが取材活動の妙味。そうした活動を通じて培った『人とつながる力』を大切にしてほしいですね」(顧問・鈴木真由美先生)。

(取材・福本)

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