セシリアシンガーズ 代表太田 智子さん(守山市在住 38歳)
「セシリアシンガーズ」は、滋賀県在住やゆかりのあるプロの女性声楽家の集まり。代表の太田智子さんを中心とした16人のメンバーが奏でる見事なハーモニーと、高いクオリティが評判になっている。
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「セシリアシンガーズ」は、滋賀県在住やゆかりのあるプロの女性声楽家の集まり。代表の太田智子さんを中心とした16人のメンバーが奏でる見事なハーモニーと、高いクオリティが評判になっている。
「地元の人に愛される本格的な女性コーラスグループを作りたい。
力を貸してもらえませんか」びわ湖ホール声楽アンサンブルに所属していた声楽家で、指揮者でもあった竹内公一さんから声を掛けられた太田さんは、二つ返事で引き受けた。
太田さんは合唱団の指導やプロの声楽家として公演活動をしながら、いつも「より高度なアンサンブルに挑戦してみたい」と思っていた。
質の高いアンサンブルを聴いてもらい、多くの人に音楽の素晴らしさを知ってもらうことが夢だった。だから竹内さんからの話は、渡りに船だった。
昨年夏から活動を開始。まずは、なじみの声楽家に声を掛け、20代から40代のメンバーを集めた。
メンバーは元々、学校の教師や合唱団の指導者、演奏家など。力量は折り紙付きで、メンバーを固定しなくても、発表の機会があるたびに参加する形にしても、才能を結集できると考えた。グループ名の「セシリア」は、ローマの音楽の守護神の名前をヒントに付けた。
構想はすんなりとまとまったが、限られた練習時間で高いレベルにまとめることは容易ではなかった。だが、「歌が好き!」「アンサンブルをやりたい!」という個々の思いが大きな力となった。世代も環境も異なるメンバー構成が、逆に良い刺激にもなった。
「先輩から学ぶ一方、若い人からはエネルギーをもらい、頑張ってきました」と太田さん。努力が徐々に実り、難しい演目もこなせるようになったという。
透明感があり、引き込まれていくような美しい歌声。調和のとれたハーモニーとアンサンブルの美しさに魅力がある。
今年は5月に、びわ湖ホールでファーストコンサートを開き、その半年後の12月10日、旧大津公会堂でセカンドコンサートを開いた。うれしいことに2公演ともチケットは完売した。
特に、セカンドコンサートでは、ソプラノで4パート、アルトで4パート、計8パートに分かれる難しい演目に挑戦。英語やドイツ語の専門家から徹底的に発音の指導を受け、合唱では珍しいハープとの共演も実現した。
今後、さらに活動の幅を広げて継続していくため、NPO法人「音楽の木」を発足させた。
来年6月には第3回公演、7月には日本の歌や愛唱歌などを集めたファミリーコンサートも開く予定にしている。 (取材・鋒山)
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