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掲載日: 2012.12.4

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ガラス作家 大下 邦弘さん(大津市在住・37歳)

「宇宙から見た地球」をイメージした神秘的な青。誰にもまねができない透明感のある色彩。花、トンボ、グラス、オブジェなど、大下邦弘さんが作る作品は独自の色とリアルで繊細な造形に満ちている。何がそれを可能にしているのか?……その秘密を探ってみた。

自由な表現ドイツで学ぶ

大学で建築学を専攻した大下さん。建築の仕事についたが、組織の中で働くことになじめず、数年で退職した。自分のやりたいことを模索するうちに、子どものころ夢見た「ガラスを作る仕事がしたい」という気持ちがわき上がり、富山ガラス造形研究所に入学した。
研究所の仲間の多くは美大出身。線1本を描くにも深く考えることを要求された。「もっと自分の思うままに作りたい」という気持ちをいつも抱えていたという。そんな04年、先生に勧められ、ドイツの学校で2カ月間ガラス工芸を学んだ。ここで、世界を相手に活躍するガラス作家から自由な中にも厳しく創作に取り組む姿勢を学び、「もっと自由に作っていいんだ」と、迷いが吹っ切れたという。

化学が生み出す色

ガラス作家としてデビューしたのは31歳の時。年齢的なハンディを埋めようと物理や化学を勉強した。金属イオンの化学的な合成を利用して独自の色を出すことに成功した。
「ガラスの色は化学の知識、動きは物理の知識が必要です。形は盗まれることがあっても、色は盗まれません。開発した独自の色の出し方は、教えることができないノウハウです」トンボや花などをモチーフにした作品は、ガラスでできているとは思えないほどリアルで、まるで生きているようだ。

初心者向け教室も開講

作品の制作はプロパンガスを酸素で燃焼させながら、バーナーでガラス棒を溶かすランプワーク技法を駆使して行なう。
材料はドイツ製の耐熱ガラス。作品のパーツは別々に作り、これを繋ぎ合わせて完成させる。
例えばトンボの羽。これはいくつものパーツを組み合わせて作っていく。羽1枚でも数日かかり、極端な場合は色合わせだけで数カ月以上かかることもあるという。
大下さんは、全国各地で個展を開く一方、大津市の長等創作展示館で初心者が受講できる「ランプワーク・とんぼ玉教室」も開いている。
来年6月には大津市からの依頼でガラスを型に流し込んで作る「キルンキャスト」の教室も開く。この教室はガラス創作の普及活動の一環としてガラスを身近に感じてもらうため、内容が難しくならないように配慮しているという。
(取材・澤井)

 

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