京都明徳高校ダンス部 中西 あかねさん(大津市在住・18歳)
アメリカ西海岸生まれの高校生向け体育カリキュラム「ダンスドリル」。その世界大会「ミスダンスドリルチーム インターナショナル2013」で、大津市の中西あかねさんが所属する京都明徳高校ダンス部がヒップホップダンスなど3部門で優勝した。日米約170チームが競う中での快挙だ。
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アメリカ西海岸生まれの高校生向け体育カリキュラム「ダンスドリル」。その世界大会「ミスダンスドリルチーム インターナショナル2013」で、大津市の中西あかねさんが所属する京都明徳高校ダンス部がヒップホップダンスなど3部門で優勝した。日米約170チームが競う中での快挙だ。
ダンスドリルは24人が1チームとなってジャズ、リリカル、ヒップホップなど14種類のカテゴリーでダンスを競い合う。
健全な心身を目指して、アメリカの高校では正規の授業として単位が認められている。日本では30年前に導入され、高校の部活として発展してきた。
中西さんがダンスドリルと出合ったのは、中学生のとき。友人に勧められて行った京都明徳高校のオープンスクールでダンス部の演技を見たのがきっかけだった。
小学校4年から地元大津市伊香立のダンスサークル「BJCダンスカンパニー大津」でダンスを始めた中西さんだったが、全国大会や世界大会で活躍する強豪校の演技の素晴らしさに衝撃を受けた。「かっこいい!自分もあの中に入りたい」
京都明徳高校への進学を決意した瞬間だった。
とはいえ、伊香立から京都市西京区にある京都明徳高校までは通学に1時間半もかかる。練習はほぼ休みなく夜遅くまで続くため、家に寝るだけに帰るような日々が続いた。
つらくて辞めてしまおうと思ったこともあった。
そんなとき支えになったのは友人や家族のさりげない言葉や笑顔。愚痴を聞いてもらったり、励まされているうちに自分を取り戻すことができた。
もともとダンスが好きだったので、だんだん踊りに夢中になり、自信がついてきた。「ただただ踊らせてもらっていることに感謝していました。祖母も私が踊るビデオを何度も見ながら喜んでくれました」
コツコツと練習を積み重ねた結果、1年生の時、部員約100人中24人のメンバーに選ばれた。
今年4月、運命の日を迎えた。ロサンゼルスで開かれた世界大会「ミスダンスドリルチーム インターナショナル2013」だ。
世界大会はそれまでとは全く違う雰囲気だった。もともと緊張しやすい性格だが、外国選手を見るだけでさらに緊張してしまった。
だが、中西さんをはじめメンバーは平常心を失うことなく演技に臨み、一体感を保って、最後まで踊りきった。結果は「ラージヒップホップ」「全カテゴリーラージ編成」「全カテゴリー男女混成」の3部門で優勝。
「全員が同じ目標を持ち、気持ちにブレが無く、一つになれたのが勝因です」現在、引退試合となる来年1月の全国大会に向けて練習に励んでいる。これからは専門学校で演劇やミュージカルの勉強をしてみたいという。
「世界大会では地元、伊香立の人たちの大きな応援がうれしく、励みになりました。これからもダンスを続け、ダンスサークルの指導者となって地元伊香立の人々にダンスの楽しさを伝えたい」
顧問の岩倉真紀子(いわくらまきこ)先生は「スキルがあり、周りのメンバーを気遣う思いやりもあります。これからの活躍に期待したい」と言う。
(取材・鋒山)
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