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掲載日: 2014.03.26

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濱本 捷子さん(大津市住在・72歳)

50歳で全盲となった女性が盲導犬との出合い、障がいを乗り越えながら前向きに生きていく―。大津市の濱本捷子(はまもとかつこ)さんのエッセイ集「まぶしいよ!!」が「読む人の心を熱くする」と話題になっている。

見えなくても楽しい!

パーシャ

エッセイ集「まぶしいよ ! ! 」は、50歳で全盲になった濱本さんと、彼女に希望の光を与えてくれた2頭の盲導犬パーシャとドゥーリーとの生活をつづったもの。
2005年から09年にかけて滋賀県地域情報のホームページ「滋賀ガイド」に掲載されたものを一冊にまとめた。
濱本さんは、これまで『盲目は不自由なれど、不幸にあらず』
『かっちゃん、拝まんせ』という2冊の自伝を書いている。今回は日々の暮らしの中で感じた濱本さんの「心模様」が明るくさわやかにつづられている。
2頭の盲導犬とのやり取りが深い愛情と感謝とともに描かれているのが印象的だ。濱本さんを優しくサポートしてきたご主人のこともさりげなく書かれている。
「旅をしても、景色を見ることはできませんが、人との出会いや珍しい食べもの、お風呂の触感、音、匂いなど、味わうものがたくさんあります。同行してくれた人に景色の素晴らしさをていねいに説明してもらい、それを心に刻み込むようにしています」

盲導犬を知ってほしい

ドゥーリー

「視覚障がい者は何もできない、かわいそうな人……と思われるかもしれませんが、盲導犬がそばにいてくれることで行動の輪が広がり、精神的にもすごく助かりました。皆さんが想像される以上に、さまざまなことができるようになるのです」
濱本さんが盲導犬と出合った1995年ごろは盲導犬利用者が県内でたった3人だった。盲導犬の啓発活動のために県内の小中学校や企業に講演に盲導犬を連れて出掛けた。
最初の盲導犬パーシャとの講演は9年間で800回、2代目の盲導犬ドゥーリーとは600回に及んでいる。児童や生徒との思い出もたくさんできた。普段は授業に出ないような生徒が真剣に話を聞いてくれたときの感激は今も忘れられられないという。
「目の不自由な人の世界と盲導犬について、子どもたちにもっと知ってほしいと考え、この本を大津市内の小中高校の図書室に寄贈しました」
盲導犬の理解も徐々に広がり、県内での利用者は現在、14人に達している。

楽しい話だけでなく

視覚障がい者用パソコンを使う濱本さん

現在は高齢のため盲導犬を扱うのが難しくなり、外出するときは家族や友人、ガイドヘルパーの助けを借りている。
しかし、日々の暮らしはますます元気で、友人とヨシ笛やオカリナを吹いて合奏したり、自分で編み上げたセーターを着ておしゃれを楽しんでいる。毎日の料理もすべて自分で調理しているという。ただ楽しい話ばかりを載せているのではない。日ごろ仲むつまじいご主人と、たまたま言葉がぶつかってけんかした話もある。等身大の言葉が読む人の共感を呼んでいる。
(取材・鋒山)

 

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