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掲載日: 2014.08.6

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ギター製作家 宇野 充さん(大津市在住・65歳)

ギター製作家の宇野充(うのみつる)さん。大手電機メーカーに勤めていたがギター好きが高じて自宅に工房を設け、独学でギター作りを始めた。4年前からはギターとハープを合体させた新楽器「ギタルパ」も手掛けるようになり、全国にもファンを広げている。

独学で製作スタート

宇野さんとギターとの出合いは高校時代。個人レッスンを受けていたが、社会人になると仕事が忙しくなり、ブランクが20年ほど続いた。
これではいけないと40代に入ってギターを再開。気に入った音色のギターを徹底的に探し回った。ようやく見つけたが、価格は200万円。当然ながら妻が首を縦に振らなかった。仕方なく購入はあきらめたが、ふと「自分で作ってみよう!」と思い立った。大手電器メーカーの製造部門で30年も仕事を続けていたので、物作りには自信があった。見よう見まねでギター作りを開始した。
手持ちのギターをバラし、インターネットで情報をかき集めた。ようやく完成にこぎつけたときの感動は今でも言葉に表せないという。
それから5年の間に自宅のガレージを改造して工房を作り、道具もそろえた。道具もよりよいものを求めて自作する徹底ぶり。努力の甲斐あって54歳のとき、第1回アマチュアギター製作コンテストに出品し、「細部までしっかり作られていて音が良い」と好評を得た。
翌年、職場で大規模な早期退職者の募集があり、ギター作りに専念しようとこれに応募。
55歳で定年退職した。

独自の製法も考案

「2005年のギター展示会場で、ギター製作者の中山修(なかやましゅう)さんに出会いました。それがきっかけで自宅工房に来ていただき、2日間みっちりとスペイン仕込みのギター作りを教えていただきました」
中山さんは、宇野さんが若いときに大事に使っていたギターの製作者。まさに運命的な出会いだった。
宇野さんが作るギターには独自の工夫が少なくない。
たとえばギターは裏板を貼り付けて初めて音が出るが、完全に貼ってしまうと作り直しができない。
そこで、特殊な方法で裏板を仮止めし、気に入る音が出るまでギター内部を削って調整する。気が遠くなるような難しい仕事で、まさに神業だ。

ハープと合体した 「ギタルパ」も

ギタルパ

4年前、ギターとハープが合体した新しい楽器「ギタルパ」の製作依頼が舞い込んできた。発案者はギタリストの吉川二郎(よしかわじろう)さん。宇野さんが作った竹製のギターの仕事の確かさが認められてのことだった。すでに何台かを納品しているが、さらに改良を加えながら製作を続けている。
ここまでギター作りを極めてきた宇野さんだが、今でもギターレッスンを受けながら演奏会に参加している。若い仲間と交流しているとギターに夢中だった高校時代の自分を思い出し、初心を忘れないからだそうだ。
「若いときの趣味を続けることは、若さを保つ良い方法だと思います」
以前は楽器店を通じてギターを販売していたが、今はネットなどで直接注文を受け、弾き手の要望に応じた完全オーダーメードで作っている。
(取材・鋒山)

 

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