ピアニスト 西村 静香さん(大津市出身・26歳)
東京・滋賀を中心に活躍しているピアニストの西村静香(にしむらしずか)さん。演奏を聴く人の心に風景が浮かび、香りまで漂ってくる―。そんな華やかで気品のある演奏を目指しているという。2015年1月には甲賀市あいこうか市民ホールでの「関西フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤーコンサート」に出演する。ふるさと滋賀でオーケストラと初めての共演だ。
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東京・滋賀を中心に活躍しているピアニストの西村静香(にしむらしずか)さん。演奏を聴く人の心に風景が浮かび、香りまで漂ってくる―。そんな華やかで気品のある演奏を目指しているという。2015年1月には甲賀市あいこうか市民ホールでの「関西フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤーコンサート」に出演する。ふるさと滋賀でオーケストラと初めての共演だ。
小さいころから歌ったり踊ったりするのが大好きだった西村さんは、3歳から音楽教室に通い、5歳でピアノの個人レッスンを受けはじめた。先生はピアニストの南千勢子(みなみちせこ)さん。毎日4~5時間ピアノの練習に励み、小学2年生からは滋賀県ピアノコンクールに出場。 高校1年生で優勝し、小さいころから目指していた東京芸術大学に入学した。
さらに大学院に進学したが、ここで大きな壁にぶつかった。「自分が表現したい音楽は何なのか」。自分自身と向き合う日々が続いた。個性豊かな周囲の音楽仲間から刺激を受けたが、中でもヒントになったのが大学の先輩であり、大学院で指導も受けたピアニストの加藤洋之さんの言葉だった。 「音楽は聴いた人の価値観を変えたり、人生を変えるほどの影響力を持つ」 聴く人の心の中に音楽の情景が浮かんでくるような演奏がしたい。曲に初めて出合ったときの感動を大切にし、浮かんでくるインスピレーションをそのまま演奏に取り込むようにした。 方向が定まってからは第1回宝塚ベガ学生コンクールや第23回滋賀県ピアノコンクールで1位を獲得。第12回KOBE国際音楽コンクール最優秀賞、兵庫県教育委員会賞、2007年度平和堂財団芸術奨励賞、第12回滋賀県新人演奏会優秀賞……と次々に受賞し実績を重ねていった。
西村さんは現在、東京で活動することが多いが、地元滋賀での活動も大切にしており、県内各地で演奏会を開いている。母校の膳所高校で毎年コンサートを開いているのもその一つ。 「多感な高校生に少しでも音楽に興味を持ってもらえたら」と話す。 活動の中で、特にやってみたかったのが「オーケストラとの共演」。大学3年生のときに学内のオーケストラと共演したときは、さまざまな楽器の音色が絡み合い、膨らみのあるハーモニーに感動した。その感動をふるさとの人々に伝えたいと思っていたからだ。 その思いが来年1月、甲賀市のあいこうか市民ホールで開かれる「関西フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤーコンサート」で実現する。 曲は、大学院の卒業論文の研究テーマで思い入れのある「チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番」だ。 「恩師である南先生のコンサートで、お客様が心の底から楽しんでいたのを昨日のように覚えています。私もそんな演奏がしてみたいです」 (取材・鋒山)
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