野菜の美味しさ伝えたい 採れたて野菜を召し上がれ
sato kitchen
高橋 章隆・佳奈(たかはし あきたか・かな)さん (高島市在住)
高島市の古民家で、採れたて野菜が味わえる「sato kitchen」を営む高橋章隆・佳奈さん夫妻。近くには夫妻が経営する「みのり農園」があり、5000㎡の畑で年間約200種類の野菜を栽培している。章隆さんは東京の洋食店やイタリア料理店で10年間修業した経験を生かし、農園で採れた野菜を美味しい料理に変身させる。冬季は休店し週末のみの営業だが、2017年のオープンから少しずつ口コミで広まり、今では遠方からも多くの客が訪れる。
メニューは珍しい野菜が盛沢山
JR安曇川駅から車で10分ほどの森の中、中野集落にある築約100年の古民家レストランで章隆さんが腕をふるう。⾒た⽬もカラフルな週替わりのメニューはその時に採れる野菜の種類から考える。ごま和えやマリネ、スープなど家庭でも真似できるシンプルなものが多いが、野菜の味わいに自信があるので、素材の良さを活かすことを考え作っている。一つのメニューで20~30種類の野菜が食べられるという。「平日は農園の作業があるので週末のみの営業です。農園は少量多品種栽培で、コールラビ、サボイキャベツ、カラフルな大根・カブ・にんじん、イタリアのなす、白なす、バターナッツなど約200種類の珍しい野菜を育てています」。
東京から滋賀へ
章隆さんは東京生まれの東京育ち。佳奈さんは大津市出身で、大学で経営学を学んだ後東京で就職した。仕事の関係で千葉県木更津市で3年間農業を経験した。異業種交流会で知り合った二人は、食べることとワインを飲むことが大好き。有機野菜や放牧牛・豚を生産者から直接仕入れて提供するレストランによく通った。ワインは、ぶどうを作る人や育て方によって味が変わることも知った。「いつか自分たちで野菜を作り採れたて野菜を使ったレストランをしたい」と思うようになり、二人の夢は膨らんでいった。2012年結婚を機に農地を半年ほどかけて探し、2013年高島市でみのり農園をオープンさせた。
荒れた畑を地主が機械で耕してくれたものの、繁殖力の強いキクイモに悩まされ、耕耘しても芽が出てきて作物が育たない状態が1年近く続いた。貯金を取り崩して生活する日々だった。農業経験が無かった章隆さんは、佳奈さんから農作業を教わりながら見よう見まねで覚えた。「今ではたくさんの作物が育ち、飲食店向けに変わった西洋野菜など1週間分の野菜を郵送販売しています。作物を栽培、管理し梱包するのは手間がかかりますが、野菜の味がしっかりしていると喜んでもらえることが何よりの支えです」。
念願の農家レストランをオープン
農園を初めて3年くらい経ったころ、近くの古民家が借りられることになり、レストランを始める準備に取り掛かった。大工さんと一緒に半年かけて天井や壁を壊したりカウンターを作ったりした。2017年8月、晴れて農家レストランsato kitchenは誕生した。店を始めてみると、知らない野菜の名前に興味をもってくれたり、野菜嫌いの子どもがにんじんを食べてくれたりした話など、客との出合いが励みにもなり嬉しかった。
「物作りが好きなので何でも苦にならず今まで二人で協力してやって来れました。遠方から来られる方も多いのでゆっくりと過ごしていただきたいと思ってます。今後はご飯を食べた後畑に来てもらい、珍しい野菜がどんな風に育っているか見てもらう体験教室をしてみたいです」「旬の野菜8~12種の詰め合わせを、食べ方の説明書を付けてインターネットで販売しています。家庭でも楽しんでください」。
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●お問い合わせ
sato kitchen
高島市安曇川町中野786
5月頃~12月までの金土日営業
※営業日、営業時間はホームページをご確認ください。
TEL:0740-33-0012
Yahooショッピング
https://store.shopping.yahoo.co.jp/minorinouenn/
(6月~12月頃 野菜セット販売予定)
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