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ゆらゆら揺れる癒しのモビール
ヒンメリ作りで人生を楽しむ

掲載日: 2020.09.23

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ヒンメリ作家 中川 きよの(なかがわ きよの)さん(日野町在住)

光のモビールと呼ばれる、北欧フィンランドの伝統的な装飾品「ヒンメリ」。日野町在住の中川きよのさんは、細い麦わらにレースの糸を通してさまざまなヒンメリ作品を作っている。定期的に開く作品展では、1年かけて作る大作もある。2019年開催した「西の湖ヨシ灯り展」では、ヨシで龍を抽象的にデザインしたヒンメリを出品して、滋賀県知事賞を受賞した。

ヒンメリを独学で制作

中川さんが初めてヒンメリに出合ったのは、2年前東近江市のヘムスロイド村で開催された手工芸市を見に行ったときだった。麻の茎を使って作るヒンメリのワークショップに参加してみた。針と糸、はさみ、麦わらがあれば簡単に作れる手軽さと、ゆっくり動くヒンメリの姿に癒やされ、自分でも作ってみようと思った。ヒンメリのことが書かれた洋書をやっと手に入れ独学で学んだ。材料となる麦わらは近くの農家から譲ってもらうが、太さごとに分け定規で正確に測って同じ長さにカットするのは大変だ。「羊毛フェルトやレース、金具などいろいろな素材を組み合わせて洋風にしたり、麻の模様を立体的に作って和風の作品にしたりしてます。いくつかのパーツを作り、全体をイメージしながらバランスをみて形作っていきます」

揺らぎが癒す

静岡県出身の中川さんは、子どものころから図画工作が大好きだった。徐々に古典的な図案に惹かれるようになり、高校卒業後京都で2年間、京友禅の職人を目指して弟子入りした。しかし友禅の仕事が次第に減り、デザイン関係の仕事に転職する決意をした。着物のパンフレット制作やジェイアール京都伊勢丹の広告制作など、仕事に追われる充実した日々を送っていたが、夫に先立たれるという悲劇にも見舞われた。「当時はどん底の気持ちでしたが周りの人たちの支えで過ごすことができました。縁あって今の主人と知り合いヒンメリとも出合えました。色々ありましたが、今ようやくヒンメリの静かな揺らぎを見ながら穏やかな時間を過ごすことができます」
中川さんは、イライラしているときに作ると糸の力加減が変わるので、自分の精神状態がわかるという。

自由に楽しむ!

昨年10月、日野町の「ギャラリーつつむ」で初の作品展を行い、今年8月には近江八幡のかわらミュージアムで初の個展を開催した。デザイナーとしての仕事の経験を生かし、ポスターデザインや会場のディズプレイも手がける。ヒンメリのワークショップを行うと、子どもからお年寄りまで参加して毎回好評だ。西の湖ヨシ灯り展に出品した作品は、1m30㎝のヨシ束をのこぎりで切って制作した。龍をデザインした独創的な作品で滋賀県知事賞を受賞した。
「展示会場では、作品の下で寝転んで眺めたり作品の前で歌を歌ったりする人もいます。みんなが自由に楽しんでいるのを見ると嬉しいです。作品の下にハンモックや鏡を置いても面白いかもしれません。作品を雪景色の中に置いて撮影して、その映像を会場で流してみたらどんな効果が生まれるか……色々とアイデアを考えるのも楽しいです。いつか地元日野町の公民館や病院などに展示したり、地元の陶芸家の方と一緒に作品展をしたりしてみたいです」

●お問い合わせ
蒲生郡日野町内池523
ヒンメリ作家 中川きよの
TEL:090-5886-0234

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