華やかな手作り弁当で 素敵な時間を届けたい
OBENTO SHOP「seiko kobayashi」
小林 盛子(こばやし せいこ)さん(甲賀市在住)
お食い初めや誕生日、母の日など、ハレの日を華やかに演出する手作り弁当を作っているOBENTO SHOP「seiko kobayashi」の小林盛子さん。管理栄養士の知識を生かして作る弁当は、栄養バランスを考えながら良質な素材や地元野菜をふんだんに取り入れている。用途に応じた包装用帯も好評で、多くのリピーターを抱える。
今までにない華やかな弁当
小さいころから食べることが大好きだった小林さん。祖父母が農家を営んでいた関係で、小学生のころから大学を卒業するまでよく農作業を手伝った。「野菜が育っていく様子に興味を持ち、いずれは採れた野菜を使って料理をする人になりたいという気持ちが自然に芽生えました」
管理栄養士の資格を取得するために大学に進学したが、調理の実技より栄養学について理論的に学ぶことが多かった。病院実習では塩分控えめの献立や流動食の献立作りなどを経験、想像していた以上に食の奥深さを感じた。
在学中の4年間、小林さんは「ジャパンダイニング エム」という近所の和食店でアルバイトをした。ある日、オーナーの中村慎(なかむら まこと)さんから「卒業したらうちの店を使って弁当屋をやってみないか」と誘われた。卒業後も中村さんの元で修行を重ね、数年後に弁当屋として独立してはどうか。という中村さんの提案だ。友人たちが資格を生かして企業での就職を目指す中、自分一人で店が運営できるのか迷いはあったが、客に美味しいものを食べて喜んでもらいたいという気持ちを強く持っていたので、中村さんの提案をありがたく受けることにした。そして3年前、卒業と同時にジャパンダイニング エムの店内に、OBENTO SHOP「seiko kobayashi」をオープンした。
料理の基礎を学ぶ
師匠の中村さんは京都や滋賀のホテルなどで13年間修行し、7年前に店を開いた。包丁の持ち方や切り方、野菜の洗い方など基礎から指導を受けた。「ゆでたり揚げたりする時間はベストのタイミングで。野菜も種類や大きさによって調理の仕方が変わる。如何に美味しく調理するか、目・耳・肌で感じろ」とも言われた。最初は言われたことだけを必死にこなすのが精いっぱいだったが、1年半くらい経つとだいぶ任せてもらえるようになった。税込1000円の弁当で9種類、3000円では20種類の品が詰め合わさる。空いている時間にメニューを考え中村さんに提案し意見をもらうが、市場やJAの良質な素材を使うので原価は高くなりがちで利益は少ない。「最初は注文が少なかったですが、口コミで広がりたくさんの方にご利用いただいています。遠方からの注文や定期的に頼んでくださるリピーターも増えました」
手作り弁当で笑顔と元気を
お弁当に添える包装用の帯も手作りしている。卒業式やお宮参り、結婚式、記念日など、用途によってラベルのデザインやメッセージを考えパソコンで作る。誕生日なら名前も入れ、弁当の容器も見合ったものを探して取り寄せる。お客さんから、「こんな弁当食べたことがない」「ラベルに名前が書いてあるのがうれしい」「楽しい時間になった」などの手紙やメールをもらうとうれしい。注文が多い日は早朝から仕込みに入り忙しくなるが、休日は料理や盛り付けの参考におしゃれなカフェやレストランに行くこともある。「まだまだ修行中。毎日が勉強です。私のお弁当でお客さまに笑顔と元気を届けたいです」
●お問い合わせ
OBENTO SHOP seiko kobayashi
滋賀県甲賀市水口町東林口5-10 (Japan Dining emu内)
TEL:0748-60-5505
定休日:水曜日 ※配達日の前日の午前中までに予約を
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