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鉄道模型の素晴らしさを伝えたい

掲載日: 2022.01.1

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滋賀鉄道模型愛好会 主宰
有限会社 しがカメラータ代表取締役
村田 三千雄(むらた みちお)さん(大津市在住)

展示会やイベントを通して、子どもたちに鉄道模型の魅力や楽しさを知ってほしいと活動する村田三千雄さん。
小学生の頃からの趣味が高じて、現在所有する鉄道模型(Oゲージ・HOゲージ・Nゲージ)は、旧国鉄時代の車両を中心に500両を超える。

ハトのエンブレム

村田さんが鉄道に興味を持つようになったきっかけは、幼い頃母親に連れられ自宅近くを走る京阪電車をよく見に行ったことだった。ハトのエンブレムを先頭車両に付けて走る特急電車を見ることは、とりわけ村田少年の心を熱くした。
小学生の頃は鉄道の他、木製の戦艦や飛行機なども作る工作少年だったが、中学、高校と進学するにつれて勉強が忙しくなり模型作りはひとまず封印した。高校の理科部でラジオや音響アンプ作りなどの電気工作を経験したことで、電気に対しての関心がだんだん芽生えて行った。
将来鉄道車両の設計に従事したいと思ったこともあったが、悩んだ末
東京の電子工学専門学校に入学して電子技術や無線技術などを学んだ。
学生生活を送っていたある日、通りがかった日比谷公会堂で行われていたクラシックコンサートの音色に引き寄せられた。母親がピアノの先生をしていたり、伯父が大津管弦楽団員だったりした関係で、幼い頃から音楽にも親しんで育った村田さんは、フィルハーモニー合唱団に入団するなどして学生時代を楽しんだ。

母親からの便り

村田さんの元へある日、母親から一通の手紙が届いた。びわ湖放送が開局するという新聞記事だった。滋賀に戻って母親と一緒に暮らしたいという気持ちと、陸上無線技術士の国家資格を取得していたという自信も少しあったので、入社試験を受け見事難関を突破して採用された。
入社して5年ほど経つと気持ちに余裕が生まれ、それまで勉学や仕事で封印していた鉄道模型の収集がまた始まった。ブルートレインを牽引していた電気機関車EF56 500番台をはじめ、旧国鉄時代に活躍した車両を中心に収集し始め、今では500両を超える模型を所有する。なかでも50代に約1年かけて制作した真ちゅう製の蒸気機関車C57 135は、思い出に残る1台となっている。

子どもたちに夢を

滋賀鉄道模型愛好会の皆さん

報道制作部に異動してからは近江鉄道や旧江若鉄道など鉄道に関係した取材も多くなり、取材を通して鉄道にかかわる人たちとのネットワークが広がっていった。県内各地で開催する鉄道模型展はどこも大人気で、1999(平成17)年10月14日(鉄道の日)、県内の鉄道愛好家5人で「滋賀鉄道模型愛好会」を発足させた。
現在、永年の夢だった音楽教室「スタジオ ピッコロ」を運営している村田さんだが、子どもの頃から大好きだった鉄道模型に対する思いは変わらない。
「”百聞は一見に如かず”といいますが、子どもの目の前で鉄道模型を走らせるイベントは、子どもに夢や興味を与えます。見て触れて動かすこともできる運転体験会や、コンサートとコラボした鉄道企画展などをこれからも行っていきたいと思っています」(取材・髙山)

 

●お問い合わせ
有限会社 しがカメラータ(スタジオ ピッコロ内)
滋賀県大津市坂本3-18-32
TEL:077-578-1751
FAX:077-578-3045

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