水引アクセサリー作家
齋藤 由香(さいとう ゆか)さん(甲賀市在住・38歳)
慶事や弔事の際の贈り物や正月飾りなどに使われる水引。
想いを伝える贈答文化として生まれた水引は今、祝儀袋だけでなくアクセサリーやインテリアとしても人気が高まっている。齋藤由香さんは、地元の古琵琶湖層の粘土や信楽朝宮の茶葉で染めた水引を使って、モダンな作品を生み出している。
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慶事や弔事の際の贈り物や正月飾りなどに使われる水引。
想いを伝える贈答文化として生まれた水引は今、祝儀袋だけでなくアクセサリーやインテリアとしても人気が高まっている。齋藤由香さんは、地元の古琵琶湖層の粘土や信楽朝宮の茶葉で染めた水引を使って、モダンな作品を生み出している。
齋藤さんが水引に魅せられたのは2年前。もともとじっとしているのが苦手で、何かに没頭していないと気が落ち着かない性格という齋藤さん。ある日何か気がまぎれるヒントはないかと近所の手芸店に入ってみると水引結びの本が目に留まった。祝儀袋のイメージしかなかった水引が、アクセサリーやモダンな飾り物にもなるのが面白いと思い、その場で水引を試しに買ってみた。
早速本に書いてある手順に従い、水引の基本型「あわじ結び」や「梅結び」を作ってみた。難易度が高くなるにつれ難しくなっていったが、次第に水引細工の奥深さと面白さにのめり込んでいった。
「オンラインコミュニティ 水引ライナーLab」に所属し、1年かけて「水引ライナー毬つかい認定試験」にも挑戦した。小さい毬は制作するのに1時間、大きいものだと2時間もかかった。水引が折れたり左右対称にできなかったり、悔しくて涙がこぼれた。作った毬は100個を超えたが、昨年末やっと試験に合格した。
SNSで染色に興味を持った齋藤さん。草木染めについて本やネットで勉強する傍ら、湖南市にある創業200年の老舗藍染屋を訪ね、指導を受けながら水引の藍染めにも挑戦。地元で「ずりんこ」と呼ばれる、300万年前の琵琶湖湖底に溜まった粘土や、信楽の朝宮茶を使って染めた水引など、甲賀ならではの色を求めて試行錯誤は続く。
「水引毬飾りの中にアロマストーンを入れ精油を垂らしてネックレスにして好きな香りを楽しんでいます。匂いや色は癒やしの時間を与えてくれます」
現在週2、3回パート勤めをしながら11歳7歳4歳の子どもを育てる。人とつながって地域を盛り上げようと、地元の和太鼓グループ「小佐治すいりょう太鼓」のメンバーにもなっている。
毎日が戦争だが夫と子どもたちが協力してくれるのでありがたい。自分が好きなことで人とつながっている姿を子どもに見せたいと笑って話す。「近所の造り酒屋さんで手裏剣のイヤリングを置いてもらったり、喫茶店の方が染め用にコーヒーの出がらしをくださったり周りはいい人ばかり。将来は自宅の庭で育てた植物で草木染めの体験教室を開きたいです。ネットで物は買えますが体験はなかなか買えません。甲賀に来て体験してもらい、お土産に持って帰ってほしいです」
●お問い合わせ
@PONPON_MIZUHIKI
インスタグラム
◇8月20日(土)近江神宮マルシェに出店
◇9月18日(日)オーガニック&つながるマルシェしが(三井寺)に出店予定
https://organicmarketshiga.shiga-saku.net/
齋藤さんの作品販売所
○窯元澤善内 委託販売ショップFuga~風香~(甲賀市信楽町勅旨1424-1)
○田中酒造(甲賀市甲賀町大原市場474番地)
○雑貨tsugu(湖南市石部中央1丁目5-50大継呉服店)2022年9月から販売
○ネット通販サイトminne
https://minne.com/@mitoonaka
◇12月17日(土)小佐治すいりょう太鼓25周年記念コンサート
小佐治すいりょう太鼓フェイスブック
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